犬の目薬の差し方を知りたい!嫌がられないコツと手順

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動物病院でとつぜん目薬を手渡され、

「えっ?わんこに目薬?」
「どうやって差せばいいの?」

と、ぷちパニックになってしまったことはありますか?

 

わが家のリー(M.ダックス)は
12歳のときにぶどう膜炎→緑内障にかかり、
左の目はほとんど見えていないと言われました。

そして、これ以上の悪化を防ぐためにと
目薬を処方されたのですが…

なんと、その数ぜんぶで5種類!

それぞれ朝晩なので、
1日の点眼回数は10回です。

いやー…(黙)

もちろんわたしも
最初はなかなか上手く差せなくて
この先どうしようかと思っていました。

でもね、コツを覚えたら
ちゃんと差せるようになりましたよ^^

今ではもう点眼のプロです(笑)

というわけで、

今回は嫌がられない犬の目薬の差し方について
ご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。

 

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ワンちゃんに目薬を上手に差すコツ。

それは、

目薬を見せないようにして、素早く差すこと。

「ん?今なんかしたの?」

と、愛犬が気づかないレベルになれば
もうこっちのもんです(笑)

それでは、差し方を詳しくみていきましょう!

 

差し方の手順

1.目薬を差す前に、手をキレイに洗っておく。

2.お座りをさせておいてから後ろに回り込んで座り、
自分の太ももの間に犬を挟み込むようにして固定する。

3.利き手とは逆の手をあごの下に軽く添えて、
少し上向きに持ち上げる。

4.目薬を持った手を犬の視界に入らないように
注意しながら、頭の上まで持っていく。

5.そのまま頭の後ろから手をまわして
目尻に目薬を1滴流し込むようにして落とす。

6.同じ要領で反対の目にも差す。

7.点眼後は10秒ほどそのままの姿勢を保つ。

8.上手に差せたら思いっきり褒めてあげる。

 

まず、正面からいきなり差すのではなく
飼い主は犬の後ろに回り込んで姿を消します。

これは点眼すること自体を
気づかれないようにするためなので、
できるかぎり自然に行うようにしましょう。

 

あごに手を添えるときはできるだけ優しく。
あんまり力を入れすぎると、
嫌がって顔を背けられてしまいます。

目薬の容器はワンちゃんに見られないよう
おやつなどで上手く気をそらしながら、
頭のてっぺんまで持っていってくださいね。

 

顔の固定と目薬のスタンバイができたら、
ワンちゃんがリラックスしているときを見計らって
目尻の端っこから素早く垂らしましょう。

目薬は1滴で十分目の中まで行き渡るので、
何滴も差す必要はありません。

 

ただ、上手く差せたと思っても
ポロッと目からこぼれてしまうことがあるので、
入れた直後は目を離さないようにしてくださいね。

差した瞬間に目を閉じてしまっても、
目の上に落ちているなら
瞬きするまで待てば入ります^^

 

あと、目と目薬の先端との距離は
あまり近づけすぎないように注意してください。

ワンちゃんが動いたりして目に当たってしまうと、
角膜を傷つけてしまうおそれがあります。

 

片方が終わったら
反対の目も同様に行いましょう。

両目とも無事に差し終わったら、
笑顔で褒めてあげることを忘れずに^^

これ、すっごく大事です!

 

目薬を差すという行為は
ワンちゃんにとって「いやなこと」なので、
上手くできたら「上手に差せたね~」と褒めながら
大好きなものを与えて締めくくりましょう。

うちの場合は、全部差し終わったら
おもちゃで遊んであげることにしてます♪

お散歩好きの子だったら、
目薬のあとお散歩タイムでもいいですね。

 

いずれにしても、

「目薬のあとにはいいことがある」

と、ワンちゃんに思ってもらうことが大事です。

 

 

☆点眼前~点眼後で特に注意すること

点眼前

・冷蔵庫保存している目薬は
あらかじめ常温に戻しておくか、
手で少しあたためてから差すようにしましょう。

点眼中

・目に入りきれなかった目薬は、
乾く前に拭き取っておかないと目のフチで
カチカチに固まってしまいます。

無理に剥がそうとすると、
皮膚が傷ついてそこから出血することも…。

点眼に加えて塗り薬までつけるとなると
飼い主はさらに大変になるし、
なによりもワンちゃんが可哀想です。

目から溢れてしまった目薬は
とにかく早く拭き取るようにしましょう。

点眼後

・目薬を差したあと、気持ち悪がって
目を足で引っかいたり床に擦りつけたりする
ワンちゃんもいます。

ずっと見ててあげられる場合はいいのですが、
忙しくてむずかしい時もありますよね。

そんなときには、
エリザベスカラーを使って
顔全体を保護してあげてください。

絶対に、最後まで気を抜いてはダメですよー。

 

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まとめ

犬に目薬を差すときのコツは、
気づかれないように素早くサッと済ませること。

そのためには、自然に身体にさわれるように
しておかなければいけません。

普段からスキンシップは欠かさずしておきましょう。

特に、目のまわりや口元などを
触っても嫌がらないようにしておけば、
突然の目のトラブルでもスムーズに対応できます。

 

犬の目薬は結構お高いうえに、
同時に数種類出されることも多いです。

うちの子は現在5種類出ていますが、
目薬だけで月1万円以上かかってしまうことも。

最初は高級目薬にビビってしまい
緊張で手が震えて失敗してしまうこともありましたが、

「1滴もこぼしたくない!」

という思いがいい方向に働いて、
結果的には早めに差せるようになりました(笑)

 

・後ろからあごをやさしく持ち上げる。
・犬の頭上に目薬を持っていく。
・目尻に素早く1滴垂らす。
・上手にできたら褒めてあげる。

とにかく一番ダメなのは、
愛犬に緊張が伝わってしまうことです。

不安にさせないようできるだけ平常心を保ちながら、
上の手順どおりに差してみてください。

慣れてくると自然にスピードもアップしますよ^^