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老犬と散歩をしていて、
・歩くスピードが遅くなった
・いつもと同じ距離を歩くのが辛そう
・ちっとも楽しそうじゃない
と、感じたことはありませんか?
そして、そのような愛犬の様子を見て
「もうそろそろお散歩は行かなくてもいっかー。」
なんて考えたりしていませんか!?
うちの13歳になるリー(M.ダックス)も、
昨年あたりから少しずつ老化の症状が出始めました。
今でも散歩は大好きで
誘うと行く気はマンマンなのですが、
やはり歩くスピードは徐々に落ちてきています。
老犬なので、これはもう仕方がありません。
でも、あなたのワンちゃんが
たとえ亀のようにスピードが遅くても、
まだ元気で歩くことができるのなら
ぜひ、散歩には連れて行ってあげてください。
なぜなら、
老犬にも散歩が必要だからです。
必要といっても、今までと同じやり方では
かえって愛犬を苦しめる結果になりかねません。
『老犬には老犬のやり方がある。』
そう、老犬に合った散歩でないと意味がないのです。
そんなわけで今回は、
老犬の散歩はなぜ必要で、どのようにすればいいのか
について、お話していきますね。
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老犬が散歩を必要とする理由には、
次のようなものがあります。
1.筋力を維持する
2.気分転換
3.健康状態のチェック
4.飼い主との絆を深める
1.筋力を維持する
年齢を重ねた犬は
体力と同時に筋力も低下してくるため、
若い頃と同じように歩くことが難しくなってきます。
でも、だからといって
歩かせること自体をやめてしまったら、
ますます筋力が衰えて、思ったよりも早く
寝たきり生活を迎えることになってしまうかもしれません。
そんな辛い思いをさせないためにも、
歩けるうちは少しでも散歩に連れて行って
できるだけ長く筋力をキープしてあげましょう。
2.気分転換
家の中にずーっとこもっていると、
さすがにワンちゃんもストレスが溜まってきます。
「大丈夫!うちはいつも家の中で遊ばせてるから」
いやいや、そういうことじゃなく…
たまには外へ連れ出してあげてくださいな^^
家の中にはない刺激で溢れかえってますから。
例えば、
公園の芝生や土の感触を肉球で感じるだけでも
脳が活性化して、ワンちゃんにとっては
いい気分転換になるんです。
刺激のある生活って大切ですよー、人も犬も。
それ以外にも、午前中の太陽光には
体内時計のズレを元に戻してくれる効果があります。
老犬によくある昼夜逆転の生活は、
飼い主にとっても負担が大きいですよね。
気分転換だけでなく、正しい生活リズムを保つためにも
朝の散歩は特におすすめします。
3.健康状態のチェック
散歩中はおしっこやうんちの状態はもちろん、
足腰が弱っていないかも
こまめにチェックしてあげましょう。
犬は後ろ足から衰えることが多いので、
最初に少し前を歩かせて後ろ足の様子を観察してください。
ついでに、目や耳の状態も確かめましょう。
別に外でなくても…と思いがちですが、
いつもいる部屋の中だと気づけないことがあります。
家の中は普通に歩けるのに、
外だと段差につまづいたり壁にぶつかって
よろけたりしていませんか?
公園で名前を呼んだら振り返ってくれますか?
特に目に関しては、見えていなくても
慣れと感覚で歩けてしまう場合があるので注意が必要です。
うちのリーは左目がほとんど見えていないせいか、
歩いているうちにだんだん左側に寄ってきてしまうのですが、
そんな異変にも気づきやすくなりますよ。
4.飼い主との絆を深める
愛犬と飼い主の絆を深めるには散歩が一番です。
そもそも犬は外で駆け回るのが大好きな動物。
大好きな飼い主と大好きな散歩に行くとなると、
そこはやはり老犬でもテンションが上がっちゃうのです。
一緒に歩いて、同じ空気を吸って、同じ物を見る。
排泄が済んだら「はい、終わり~」じゃなくて、
最後まで愛犬にやさしく語りかけながら
お散歩タイムを満喫してくださいね。
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それでは、老犬と散歩するには
具体的にどのようにすればいいのでしょうか?
・準備運動を行う
散歩する前に、まず体調をチェックします。
特に元気がなかったり、
触ると痛がる箇所がないか確認してください。
また、老犬の場合は急に走り出すと
心臓や関節に負担がかかってしまうので、
あらかじめ室内や庭を歩かせたり、
脚を軽くマッサージしてから出かけるようにしましょう。
・無理をさせない
今までよりも距離や時間を短めにして、
愛犬の身体に負担がかからないようにします。
でこぼこ道や起伏の激しい坂道などは避け、
できるだけ平らで歩きやすいコースを選びましょう。
歩道を歩く時は、側溝にも気をつけてあげてくださいね。
うちのわんこ、この前道を歩いていて
側溝にズボッと前足を突っ込んじゃったんですよ。
幸いケガはなかったけど、飼い主はもう真っ青。
骨折でもしたら大変、大変っ!
ちょっとした段差にも注意が必要です。
それから、
歩くスピードは愛犬に合わせること。
途中で何度か休憩も入れたほうがいいですよ。
たまに外に出るのが嬉しすぎて
成犬並みに走り続けようとする子がいますが、
そこは飼い主がうまくセーブして
体調に影響が出ない程度に抑えてあげましょう。
とにかく無理だけはさせないように。
「毎日」にこだわる必要はありません。
体調や天候によっては”行かない”選択もありです。
ちなみに、うちは雨が降ったら
外に出るのはきっぱりあきらめて、
部屋で遊ぶ時間をいくらか多めにしてます。
こんなアバウトな感じでも全然OKですよ^^
・夏と冬には要注意!
老犬になると、体温調節機能が低下してきます。
暑すぎたり寒すぎたりする極端な時期は、
飼い主が常に気を配ってあげなくてはいけません。
夏の散歩は、早朝や夕方・夜間などの
なるべく涼しい時間帯を選ぶようにしましょう。
熱中症にならないよう、水分補給は忘れずに。
肉球をやけどしてしまう可能性があるので、
熱くなったアスファルトにも十分注意してくださいね。
逆に、冬のお散歩タイムは
寒さ対策をしっかりすることが大切です。
保温性の高いお洋服を着せたり
日中の暖かい時間に出かけるようにして、
できるかぎり愛犬を寒さから守ってあげましょう。
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まとめ
老犬にも散歩は必要です。
歩くことで筋肉が落ちるのを防ぐことができ、
さらには気分転換にもなるからです。
でも、若い頃と違って
決して無理をさせてはいけません。
愛犬がストレスなく散歩できるように、
わたしたち飼い主が気をつけてあげましょう。
もし、学校や仕事が忙しくて
散歩に行く時間が取れないという場合は、
休日に10分だけでもいいから時間を作って
愛犬と一緒に外を歩いてみてください。
きっといつもとは少し違う
愛犬の生き生きとした姿が見られるはずですよ^^